テレビ比較表&用語集
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- 表示パネル
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- 画面サイズ
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- ハイビジョンはフルHDの画面を左右の視野角が30度になる距離で視聴すると最適な臨場感が得られるように設計されています。
参考⇒ハイビジョンの設計
画面と目の距離xcm | 47 | 64 | 83 | 108 | 130 | 153 | 165 | 174 | 190 | 206 | 225 | 248 | 266 | 289 | 423
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最適な画面サイズの目安 | 11V | 16V | 20V | 26V | 32V | 37V | 40V | 42V | 46V | 50V | 52V | 60V | 65V | 70V | 103V |
販売店等のセールストークでワンサイズ上を薦められることもありますが、上記表より大きな画面を最適視聴距離より近くから見ると疲れやすかったり、十分な精細感が得られない場合があります。
よく言われる、「薄型テレビの最適視聴距離は画面の高さの3倍が目安」は概ね上記の目安と合致しています。
- 映像酔いや光過敏性発作が気になる場合は小さめのサイズを選ぶほうが良いです。
- 解像度
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- 視野角
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- 斜め方向から視聴する場合は有機EL、プラズマディスプレイ等の自発光型表示パネル、IPS液晶、VA液晶の順で向いています。
画面は正面から視聴するのが望ましいのですが、視聴者の人数や家具のレイアウト等の都合で正面から視聴できない場合があります。
液晶パネルやリアプロジェクションテレビは見る角度で色やコントラストが変化してしまいます。
斜め方向から視聴する場合はプラズマディスプレイ等の自発光型表示パネルが最も良く、液晶の場合は視野角が広いIPS液晶、続いてVA液晶が望ましく、見る角度で画質が大きく変化するTN液晶はおすすめできません。
- コントラスト
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- 間接照明や調光照明のある一般家庭のリビングでは有機EL、エリア制御のLED液晶、プラズマディスプレイ、バックライト制御付き液晶の順で向いています。
- 明るめの蛍光灯や日中の明るい部屋で視聴する場合は有機EL、エリア制御のLED液晶、バックライト制御付き液晶、通常の液晶の順で向いています。
有機ELは多くの場合で最も良いですが現在は大画面、フルHDの製品が無く割高です。
リアプロジェクションテレビは明るい電気店で見ると画面が暗く見劣りするように見えますが、夜間の一般家庭の居間程度の照明下では通常の液晶テレビより良好です。
- 残像感
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- 映画やアニメ
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- フィルム撮影の映画やアニメの視聴にはフィルムモードがあるものが望ましいです。
毎秒24コマのフィルム撮影素材は2-3プルダウン方式等で毎秒30フレームのビデオ信号に変換されるときに無理が生じるので、動きの滑らかさや精細感が犠牲になっています。フィルムモードはそれを改善する機能です。
- ゲーム
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- PC
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- 最低限ドットバイドット表示ができないとテキスト画面の視聴には向いていません。
- テキスト画面を視聴する場合はPC専用ディスプレイのほうが望ましいです。
テレビの映像信号処理は動画用に最適化されており、色信号の解像度がPC専用ディスプレイより低く、色の付いた文字が滲む場合があります。
- 総合的な画質の見方
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- 同じ画質改善技術が採用されていても実際の画質は各社の画像処理技術等で差が出ます。以下に比較のコツを記します。
- 大原則…画質を比較する場合は必ず同じ番組を映し、画質設定がおかしな場合は標準に直します。
- 発色の自然さ…映像の肌色と自分や周りの客の肌色等、実物を参考に比較します。
- グラデーションの滑らかさ…肌や空の色の微妙な色の変化やざわつきを比較します。
- コントラスト…暗い場面が全体的に灰色がかってないか、明るい場面で白飛びがないか比較します。
- 黒潰れ…黒髪の毛の描写で比較し、底上げでごまかして白っぽくなってないかもチェックします。
- 細部の描写の自然さ…細部がぼやけたり不自然な輪郭強調がないか比較します。
- 動画のちらつき…森や街の遠景や大勢の人間がゆっくりと移動する等の場面で比較します。
- 動画のぼけ、残像…テロップが流れる場面で比較します。
- 視野角…実際に見る範囲の角度で斜めから見た場合に白っぽくならないか比較します。
- 尚、プラズマテレビ等は明るすぎる店内照明で性能が発揮できない場合があるので、その点に気を配っている店で比較するのが良いでしょう。
- 設置と視聴
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- 大きすぎない画面をやや見下ろす位置に設置したほうが目が疲れ難く、照明の映り込みも回避しやすいです。
- 映像酔いや光過敏性発作を予防するために明るくするのは部屋ではなく画面の周囲の壁です。
画面が照らされるとコントラストが不利になり、また照明が映り込むと目も疲れます。
- 遠視や近視や乱視の人は最適視聴距離で最もリラックスして見られる屈折度の「テレビ視聴用の眼鏡」を用意するべきです。
(リラックスした眼球の焦点がちょうど最適視聴距離に合致している一部の軽度近視の人は例外。)
正常な視力な人でも最適視聴距離に合ったゆるい老眼鏡をかけて視聴したほうが目が疲れにくい場合があります。
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